大切な人がある日、「片方の耳が聞こえづらい」と言い出しました。

ストレスから発症した突発性難聴でした。
幸い病院に行くのが早かったため、大事には至りませんでした。
もらったお薬は、血行をよくするというものでした。

その頃の私は、自分のためにしか生きておらず、自分が今日 この一瞬を生きるのに精一杯になっていました。
大切な人の身体の一部が悲鳴を上げるまで、何も気づいてあげられませんでした。

それまで、してもらってばかりだった私は、私の全存在をかけても、その人を痛みから守ろうと思いました。

血行を良くするだけなら、お風呂に浸かるとか、マッサージとかツボ押しとか、鍼とかお灸とか、それ以外にも色々な方法があるのでは・・・と模索し、結果、たどり着いたのがアロマテラピーでした。

もちろん、お薬は大切だし即効性があってありがたいものです。だけど、かつて強迫神経症と診断され、3年間心療内科に通い薬を飲み続けた経験から、私は薬だけに頼る対症療法には懐疑的だったのです。

私はその人のためだけにアロマスクールに行き、アロマセラピストになりました。
そして、思いがけずアロマが大好きになりました。

私にとって、アロマトリートメント(マッサージ)とは、大切な人の苦しいこと、哀しいこと、悔しいことに、誰よりも近く、誰よりも心地よく、無言で、ただ寄り添うことでした。

私の施術は、心の痛みを取ることは出来ません。
だけど、筋肉の痛みを取ることは出来ます。

筋肉の痛みが取れれば、心の痛みも多少は楽になるでしょう。
身体に触れることは、心に触れることと同義だからです。
そう思うからこそ、アロマというリラクゼーション(癒し)の業界に身を置きながら、筋肉の痛みを取ることにこだわりました。

人の筋肉の痛みを取ることで、私自身もまた変わっていきました。
それまで私の心を占めていたものは、転職の失敗に伴い社会のレールから外れてしまったという敗北感、自信のなさ、自己否定感、生きづらさなどでした。私は人生の敗者でした。家族や社会に対して、私が生きていることを申し訳ないと思っていました。

そのような気持ちが徐々に薄れていき、人の役に立つことが出来るという喜びが心を大きく占めるようになっていきました。
筋肉の痛みを取ることが、私を『他人と自分を比較する呪縛』から解放してくれたのです。

次第に これが自分の天職だと感じるようになり、私はこの先 一生、人の筋肉の痛みを取って生きていこう、と決意しました。

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痛いところの筋肉をどんなにほぐしても、それは根本的な解決にはなりません。本当の原因はそこにはありません。筋肉の痛みを引き起こしているのはトリガーポイント(隠れたコリ)だからです。そして、トリガーポイントの存在には本人はほとんど気がつきません。

私がしたい施術は、原因にきちんとアプローチをして筋肉の痛みを取ることです。そのためには、トリガーポイント(隠れたコリ)に対処すること、というのが私の考えです。ですが、アロマ+トリガーポイントの施術をしているサロンは(私が探す限り)ありませんでした。なければ作ろう。そう思って私は自分のサロンを作りました。

そして今、思うところがあり、私は筋肉整体を学んでいます。現在は、アロマにトリガーポイントと筋肉整体の理論と手技を取り入れた1コースのみですが、将来的には、整体のコースも設定したいと考えています。
そして、お客さま 一人ひとりに合ったセルフメンテナンス(ストレッチ)をお教えし、筋肉の痛みからの脱却を目指すサロンにしたいと思っています。

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